生物統計学・データサイエンス部の設置について
臨床試験管理センター長 小池竜司
2020年4月より、臨床試験管理センター内に生物統計学・データサイエンス部を設置いたしました。臨床研究が新規医療技術の研究開発だけでなく、医学の本質的原理に迫る基礎研究の発展にも必須であることは当院の教職員にはご理解いただいていると思います。実用化の最終段階である治験は重要ですが、その礎となる研究者主導の臨床研究の計画策定から実施までの様々な段階を支援することも当センターの役割と認識しています。
生物統計学・データサイエンス部では、臨床研究のデザインと統計解析を中心に、研究から得られるデータの取り扱い全般に関して助言や支援を行います。その際には、統合研究機構のヘルスサイエンスR&Dセンターやリサーチユニバーシティー機構の先進医療展開ブランチとも連携いたしますので、そちらを通してご相談いただくことも可能です。
「生物統計学」は、統計解析だけでなく、仮説検証のために最適で現実的な評価理論と方法、研究デザイン、データマネジメントといった、臨床研究計画全般を包含する学問分野です。初歩的な内容から、高度な解析方法に至るまでご協力が可能です。「臨床研究」のアイデアや計画をお持ちの際には、ぜひご相談ください。さらに、本部門が主体となり、臨床研究に関連する生物統計学やデータサイエンスに関する講習をはじめとした様々な教育企画も策定していく予定ですので、ご要望などがありましたら遠慮なくお知らせください。
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